積立NISAの落とし穴|知らないと損する注意点とは?
「積立NISA」は投資初心者に人気の制度で、長期・積立・分散投資に適した非課税制度です。 しかし、メリットばかりに注目して始めると、思わぬ「落とし穴」にハマる可能性があります。 この記事では、積立NISAの注意点やデメリットをわかりやすく整理します。
落とし穴① 途中解約は自由だが非課税枠は復活しない
積立NISAでは投資した資金を途中で売却することは可能です。しかし、売却してもその年の非課税枠(年間120万円まで)は戻ってきません。 例えば、その年にすでに100万円投資して売却した場合でも、残り20万円しか非課税枠は残りません。短期売買を繰り返す使い方には向いていないのです。
落とし穴② 商品選びを間違えると成長しない
積立NISAでは金融庁が選定した投資信託しか選べませんが、その中にも手数料が高めで、あまり増えない商品も存在します。 特に「インデックス型」よりも「アクティブ型」は信託報酬が高めな傾向があるため、長期投資では低コストのインデックスファンドを中心に選ぶのが無難です。
落とし穴③ 非課税期間は無制限ではない
積立NISAの非課税期間は最大20年間です。 例えば2024年に投資した分は2043年末までが非課税となり、その後は課税口座に移されるか、売却を選ぶ必要があります。 つまり「永久に非課税」ではなく、タイミングによって出口戦略を考えないといけません。
落とし穴④ 上限額を使い切らないともったいない
積立NISAでは年間120万円が非課税投資の上限です。 ただし、この枠は翌年に繰り越すことはできません。 例えば、ある年に60万円しか投資しなかった場合、残りの60万円分は消えてしまいます。計画的に枠を活用する必要があります。
落とし穴⑤ 短期的な値動きに不安になりやすい
積立NISAは長期投資を前提に設計されています。しかし投資初心者の多くは、短期的な値下がりに動揺しがちです。 例えば開始直後にマイナスが出ても、それは「よくあること」であり、慌てて解約してしまうのが最も避けたい失敗です。
積立NISAを活用するコツ
- 非課税期間を意識し、長期でコツコツ積み立てる
- 低コストのインデックスファンドを中心に選ぶ
- 非課税枠を計画的に活用する(できれば満額)
- 短期の値動きに惑わされず、積立を継続する
まとめ
積立NISAは初心者に最適な制度ですが、「途中解約の非課税枠消失」「商品選びの失敗」「20年の期限」など、落とし穴も存在します。 制度の特徴を理解した上で、コツコツ長期で続けることが、最大のメリットを引き出すポイントです。
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